元念瀬川
(がんねんせがわ)
宝石のような自然の恵みを、
洗練されたもてなしで
室礼にも料理にも、店主のセンスが光るこの店には「洗練」という言葉がふさわしい。店名の「元念」は、板前になった当初から念じてきた「素材自身が喜ぶひと皿、お客さまの心を満たす日本料理を創りたい」という想いを形にすべく、令和元年に開店したことに由来する。
庄原出身の店主が、自分の店を持つことを夢見たのは小学一年生のとき。神戸と広島で30年修行して、料理の腕と感性を磨いた。山・海・野が豊かに共存する広島の地で育まれた、宝石のような自然の恵みの良さを最大限に引き出す料理の数々は、「お客さまに喜んでもらいたい」という一途な想いがなせる技だ。
その想いは、道具や器にも息づいている。特注した信楽焼の土鍋で炊くご飯。京焼の器に美しく盛られた山海の幸。季節の9品で構成されたコース料理は、味はもちろんのこと目にも美味しい。店の扉を開けるときの心地よい緊張感が、ひと皿ごとに和らいでいくのがわかるはず。一期一会を愉しむ、令和の茶室のようなもてなしを堪能してほしい。
コース料理は8,580円と11,880円から選べる。前菜は季節の盛り合わせ4品。刺身の種類はコースによって変わるが、奇跡の塩と呼ばれる青ケ島のひんぎゃの塩や、刺身醤油をムース状に仕立てたオリジナルの泡醤油など、この店だけの味わい方が楽しめる。男性客にも好評のデザートまで、どうぞごゆっくり。