横川橋 康次郎
酒の肴と蕎麦で語らう、
江戸の食文化を今に
露地を思わせる石畳の先に、格子戸からもれる灯りが、どこか懐かしい蕎麦屋がある。日本各地の産地をめぐり、選びぬいた熊本産の蕎麦粉は香りの高さが特徴だ。新蕎麦の時期には、北海道産の蕎麦粉を使うこともあるという。
その日の気温や湿度によって、水まわしの加減を調整しながら打った蕎麦は、まず「ざる」で味わいたい。蕎麦本来の味と香りが存分に楽しめる。焙煎した蕎麦の実や季節の野菜を揚げる油は、EXVオリーブオイルや植物性べに花油を中心に、トランス脂肪酸0.3%以下のヘルシーな油のみ。化学調味料や保存料も使わないのが、この店の決まりだ。
「初めての方は、ちょっとおトクな昼に食べてみてください。気に入っていただければ夜にもぜひ。居酒屋感覚で気軽にどうぞ」という店主のおススメは、一品料理とお酒を楽しんで蕎麦でシメるという、江戸の昔からつづいてきた蕎麦屋のスタイルだ。
初摘み海苔が出回る時期だけ味わえる花巻蕎麦や、一品料理の地穴子の白焼きは絶品。コース料理も人気があり、予算に合わせて4,180円、6,380円、8,580円から選べる。
康次郎名物の「海老と季節野菜のかきあげそば」が、昼は1,500円で食べられる(夜は税込み1,650円)。ボリュームたっぷりのかきあげに使われる野菜が、季節によって変わるのもうれしい。月ごとの限定蕎麦を楽しみにしている常連客も多く、食で季節を教えてくれる店だ。
横川橋 康次郎
〒733-0011 広島市西区横川町1-6-6 ロイヤルハウス横川1階
URL:https://sasagumi.jp/koujiro/
TEL:082-231-6912 ※営業日時等は随時変更の可能性があります。事前にご確認のうえお出かけください。