生のマグロを使った
創作料理に舌鼓

ここの自慢はマグロ料理。「瀬戸内海ではさまざまな魚介類がとれるため、開店した約20年前は、マグロを好んで食べる習慣が広島にはあまりなかった」と話す店の大将。そのため、マグロ専門店とは謳わず「マグロをメインに」としたが、専門店並みのレパートリーで、しかも冷凍マグロは一切使わず、すべて生。旬の魚に、自家栽培の野菜を使うといった素材へのこだわりは、「わが子に食べさせたい料理をお客さまに」とのコンセプトを貫いているから。「魚が食べたくなったらKaiRyu」と言いながら常連客が来るは、わが子にもお客さまにもおいしいものを食べて欲しいという大将の想いが伝わっているからだろう。

特に刺し身の盛り合わせが人気。人参や大根で季節の花を彩る繊細で美しい盛りつけは、インスタ映えすると写真を撮る客も。毎日変わる「本日のおすすめ」は約25種類そろい、肉料理もある。鴨やジビエ、牛の耳の付け根あたりの部位のミミクリといった珍しい肉も提供する。
店は、平和大通りから並木通りに少し入ったビルの２階にあり、店内は小上がりの畳の座敷でカウンター席もある。アットホームな雰囲気の店内で、大将が手がける数々の創作料理に舌鼓を打ってみて。

おすすめは「マグロのアボカド山かけ」（700円）。濃厚なアボカドがあっさりしたマグロとよくなじむ逸品で、「マグロが中トロにランクアップする」ほどのおいしさ。「何で味つけしているの？」と聞く客が多いそう。答えは注文してからのお楽しみ。