卓(たく)
瀬戸内海の魚を堪能できる
一期一会の大人の名店
知る人ぞ知る和食の名店が、流川から銀山町に移転して4年。これまでテレビや雑誌の取材を一切断ってきた大将が、話を訊かせてくれた。
白いのれんに「卓」の一文字。格子戸を開けると、杉の木をふんだんに使ったシンプルな店内が潔い。瀬戸内海の魚料理をメインに、その日に仕入れた食材でこしらえる一期一会の料理に定番メニューはないという。冬は下関の天然フグ、スッポン、カキ、山陰出身の大将が目利きをする島根の高級魚ノドグロやアンコウも、時期によっては味わえる。
「何もない店ですが、まじめにコツコツやってきたことでお客さまに信用していただき、24年間なんとかやってこられたと思います」。その言葉が物語るように、流川時代からの常連客も多い。地元の経営者やクラブのママ、芸能人、スポーツ選手など、この店を愛する常連客からの紹介でお客さんを増やしてきた店だ。そういう店は、気後れしそうだと思われるかもしれないが、いちげんさんも大歓迎。SNSでは情報を得られない店の魅力を、自分の目で、舌で、味わってほしい。
おススメは、大将が「瀬戸内のうまい魚を食べてほしい」と腕をふるう9品のコース料理(7,000円目安)。見事な包丁さばきが見られるカウンター席のほかに、寛げる個室もある。
卓(たく)
〒730-0022 広島市中区銀山町12-10 藤観ビル1階
TEL:082-246-1140 ※営業日時等は随時変更の可能性があります。事前にご確認のうえお出かけください。